保険適用の根管治療と何が違いますか?

よくいただくご質問ですが、具体的には…

マイクロスコープ

…等になります。上記のように一般的に保険適用では実現が難しい米国歯内療法専門医と同じ方法で治療を行います。

なかなか治らない原因

一般的な虫歯治療や根管治療で治らない原因は主に以下の点が挙げられます。

思った以上に歯の中は複雑

根の神経管は複雑で、一般的な器具器材・薬剤では届かない所まで感染してしまい、肉眼下では全てを触る事が不可能なケースもあります。

薬が効かない細菌もいる

インフルエンザなどの感染症でもそうですが、薬に抵抗する細菌の存在が報告されています。

根の外の細菌感染

根管の中だけなく、外にも細菌に感染し、根の治療が出来ないケースがあります。

細かい根管の見逃し

高倍率のマイクロスコープを使用したとても見えない根管、また見えたとしても届かない根管もあります。

根管の拡大形成の限界

根の先から充填剤が出てしまう

根の先から充填剤などが出てしまうと治らないことがあります。

のう胞、破折など

保険治療の範囲は、私たち専門医に必要な器具や器材、薬剤等の使用が認められていません。そのため治療範囲が限られてしまいます。また根管は複雑で一度細菌に感染してしまうと完全に除去する事が困難となり、なかなか治らない状態になりやすいという点もあります。

上記のような要件が重なり合うこともあり、保険の治療だけでは難しく、なかなか治らない現状もあります。

世界に誇る日本の健康保険制度

健康保険証

1960年代からスタートした日本の健康保険制度は、医療界全体で見てもとてもすばらしい制度だと思います。国民全体が一定レベルの医療を受けることができるからです。ただ気軽に低負担で治療を受けられることが歯科医療、とくに虫歯や根管治療に関しては先進国との若干の差を生んでしまっています。

歯内療法先進国のアメリカを見ると、日本の健康保険に比べて医療費負担は高いです。ただ悪くなると高額な治療費を払わなければいけないため、予防・セルフケアの意識が自然と身についています。歯1本を大切にする文化・価値観が幼い頃から根付いているため、自費のマイクロスコープを導入した根管治療も幅広く普及しています。

一方、日本の健康保険による虫歯治療は誰でも気軽に受けられる分、治療方法も削る・神経を全部取る・抜く…を安易に繰り返してきた経緯があります。
そのような背景から、日本では虫歯や根管治療の考え方に差がひらき、現時点で保険治療だけでは米国歯内療法の方法と同じレベルの治療は受けられないのが現状です。

当院では、最新の歯内療法の技術や情報を常に取り入れ、日々技術向上とトレーニングを行っております。もし中々治らない、抜歯を余儀なくされている、…等々お困りの方はお気軽にご相談いただければと思います。

しかし当院がどんなに高度な治療をご提供できたとしても、唯一かなわない物があります。それは予防をしている健康的な歯です。予防に勝る治療法は存在しません。どうか悪くなる前に歯科医院での検診と日頃のセルフケアを意識してみてください。

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