幼若永久歯の根管治療
幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)とは、永久歯の根が未完成の歯(成長途中の永久歯)のことです。対象年齢は主に永久歯が生え始める6歳頃から若い10代くらいまでです。
この時期に虫歯が進行し「神経を全部とりましょう」と言われたり、歯をぶつけたり折ったりして抜髄処置をしなければいけないケースでも、専門医による幼若永久歯の根管治療を行えば、神経を残し歯の成長を継続して促せます。
幼若永久歯の根管治療も、歯内療法専門医の分野です。未完成の根を形成するもしくは封鎖する治療となります。
簡単に抜髄をしないで、根を成長させることがポイントです。治療法は主に以下の3つで、少し専門的な説明にはなりますが、6歳~10代のお子さんの永久歯で、より専門的な根管治療、虫歯の治療をお望みの方はご相談ください。
Apexogenesis
断髄により根管口でも止血できない場合に根尖部に生活歯髄組織が残っていることを期待して行います。治療治療が奏功するとヘルトビッヒの上皮鞘の働きにより歯根の成長が期待できます。
Revascularization
失活歯髄組織であっても根尖部組織や残存する生活歯髄からの未分化間葉細胞が歯髄様組織へと文化し血管再生が起こる可能性があります。この場合、失活歯であってもヘルトビッヒ上皮鞘からの歯根の成長が期待できます。
Apexification
Revascularizationが失敗した場合などに根尖歯周組織に硬組織を誘導し、セメント質で根尖閉鎖する方法です。
永久歯の外傷は根管治療専門領域
特に生えたてのお子さんの永久歯、または生えて成長途中の永久歯の外傷は、口腔外科ではなく、根管治療(エンド)の領域です。
もし仮に神経を全て取ってしまう処置をしてしまえば、そこで歯は成長しなくなります。歯内療法専門ドクターによる治療で、もし神経を残せるのであれば歯根の成長・再生にもつながります。
子どもの歯をしっかり成長させるために。子どもの永久歯の外傷は歯内療法専門医にご相談下さい。
子どもの歯の外傷注意事項
- 乳歯は対象外となります。小児歯科へご相談下さい。
- 当院では急患は対応しておりません。お子さんの永久歯の根管治療をご希望の場合は、ご予約をお取り下さい。
- 歯が抜け落ちた場合などは、歯の保存液や牛乳に浸けて歯内療法専門医を受診してください。
お問い合わせ・ご予約
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-20-14
森川コロニービル2F
★土日は17時迄